旧暦の12月の満月がタイの「ロイカトーン」“灯籠流し”のお祭りです。
昔チェンライにいたときちょうどこのお祭りがありました。
町には露天が並びちょうど日本の秋祭りみたい感じでした。
ラジオからは「ワンペンドゥアンシップソーン・・・」「ロイロイカトーン」
とロイカトーンの歌が1日中流れ祭りの気分を盛り上げてました。
そのとき、「ブンヤーンゲストハウス」と言う宿に泊まってました。(今はもうありませんが)
そこは宿の人達もとても面白くすごく気に入ってしばらく滞在していました。
宿の人達、泊まっている人達と仲良くなり、一緒にロイカトーンの祭りを楽しんでいました。
宿の料理を作る人が「カトーン」(灯籠)の材料を買ってきてくれ、
作り方を教えてくれて、一緒にカトーンを作りました。
発泡スチロールの四角い板の上に丸い台を載せ、
その上を花で飾り、ロウソクを置き、線香を差せば出来上がり。※No.1
あとは流すときにお賽銭を乗せて流すだけです。※No.2
(もちろん売っているのもあるのですが、自分で作るのはまた違った味があって楽しい。)
夕方ロイカトーンのパレードがありました。
ちょうどチェンライのゲストハウスの親父達が集まり、山車をだすと言うことになり
ちょうどブンヤーンゲストハウスにフランス人の女の子が泊まっていて
その子が山車の上に乗ることに決まりました。※No.3
まだ19才のノリの良いフランス娘はタイの民族風衣装と化粧を気に入ってました。※No.4
他のタイ人女性はしとやかに山車の上に乗ってましたが、彼女ははしゃいではしゃいでた。
夜になり知り合いのタイ人の女の子がきれいな服装をして訪ねてきました。
いつも暇つぶしに通っていたデパートの女の子達でした。
宿に泊まってた友達とみんなでメコク川にカトーンを流しに行きました。※No.5
町のあちこちでは夜の暗闇の中、花火をやっていて、
何となくしっとりとした祭りの雰囲気をよりいっそう盛り上げてくれました。
4月のタイのお正月のソンクラーンは暑い季節、
男の子が好きな女の子に水をかけて楽しむ躍動的な男性的なお祭り。
それに対してこの涼しくなった11月のロイカトーンは
女性が好きな男性と一緒に川に灯籠を流して幸せを願うというとても女性的なお祭り。
そのしっとりとした祭りの気分はチェンライという静かな町にぴったりのお祭りだった。
秋になり涼しげな満月を眺めるとあのしっとりとしたチェンライの夜の雰囲気がよみがえる。
そしてロイカトーンの唄を口ずさむ
ロイカトーンの唄
ワンペンドゥアンシップソーン ナームコノーンテムタリン
ラオタンラーイチャーイイン サヌックカンチンワンローイカトーン
ローイローイカトーン ローイローイカトーン
ローイカトーンカンレーオ コーチェーンノーンケーオオークマーラムウォン
ラムウォンワンローイカトーン ラムウォンローイカトーン
ブンチャソンハイラオスクチャイ ブンチャソンハイラオスクチャイ
訳
12月の満月の夜、河の水があふれ出す。
われら男も女も灯籠流しの日はとても楽しみ。
灯籠流し、灯籠流し。
灯籠を流したら、あなたを踊りに誘おう。
灯籠流しの踊り、灯籠流しの踊り。
徳を積むと幸せになれる、徳を積むと幸せになれる。 |
No,1
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